女子バレー部 修行会

甲府市の中学生13名と共に

一日修行を努めました。

バレー部顧問の先生が

ネットで修行会の事を知り、

是非とも生徒たちに体験させたい!

と保護者の方2名と共に

参加者として励まれました。

 

聞けば強豪校だそうで、

更なる前進のために

「気持ち」を高め整いたいとの事。

 

その目的に沿えられるよう

事前準備と下見登山を行って

受け入れ側も楽しみに当日を迎えました。

私にとっても、これだけの人数を

一人でガイドするのは初体験だったので

貴重な学びと刺激になりました。

 

先ず始めに、みんなで円座になり

ひとりづつ自己紹介と修行の目的を

述べていただきました。

 

その後に修行をする意味や、

それが具体的にどう自分へ返ってくるのか、

という説明。

 

修行とは、自分をコントロールすることです。

 

それを一緒にトレーニングしましょう。

はじめに、そう伝えました。

 

それから、実践です。とにかく一日、

身延山の霊地で思いっきり

「体感」してもらう事を心がけました。

 

子供と大人の中間地点にいる

中学生時代。

多感な時期だからこそ、

この一日の体験が、彼女たちの

経験値に活きた形で残るよう願って、

プログラムを組みました。

 

御廟所での読経とお題目、

そして1153mの奥の院目指して

お題目を唱えながら登っていく登詣。

 

登り口からロープウェイ頂上を指差し

あの場所まで登っていくんだよ、と言うと

一同「エ~!!!」と悲喜こもごも?の

黄色い声が返ってきましたが、

みんな実によく頑張って登りました。

 

初めて唱えるお題目にも声を出し、

すれ違う方々にも大きな声で挨拶を

交わしている姿には、こちらが力をもらいます。

 

運動着姿の中学生達が

お題目を唱えながら登る様子は、

周りの方々も微笑ましく感じていたようで

他の参詣者も楽しそうに見ておられました。

若いエネルギーは、周りを元気に明るくする!

実感です。

 

玉のような汗を顔に噴出しながら、

2時間かけて奥の院へ到着しました。

バレー部の練習とは違った辛さが

あったようですが、頂上から仰ぐ富士山と

見下ろす下界の風景には、格別の思いがあったようです。

 

持参した昼食の後は、

奥の院へ参拝、参加記念に配布した

『父母恩重経』をなぞらえながら

親孝行についてお話しました。

 

午後の修行は瞑想。

午前が動、午後が止の修行です。

奥の院の施設をお借りし、

みんなで静かに座りました。

なぜ、瞑想するのか、自分にどう返ってくるのか。

そして、秘伝?!の呼吸法と言霊を伝えました。

言霊は、もちろん、お題目です。

 

だれでも、いつでも、どこでも、

実践できる、お釈迦様の呼吸法。

そして、心の中でも唱えられるお題目。

これを実践すれば、試合に勝てる!かも。

こういうメソッドを教えてあげることも

彼女たちのモチベーションには必要です。

 

最後に一人づつ率直な感想と、

今後、自分は「~します!」という

意思を述べていただきました。

「したい」ではなく、「します」と

自分に約束すること。

 

様々な感想を述べてくれましたが

辛くても成し遂げた達成感を

これからの部活動に繋げていく旨を

皆が伝えて下さいました。

前日には試合があり、修行会後も

他県へ遠征と、連日多忙な中を

よくぞ一日精進されました。

 

そして、同伴のお母さん方も休日返上で

ご自身の修行として参加くださり、

色々と感じるものがあったようです。

今回の修行会へ引率し、ご自身も感想を

述べておられましたが、

教師や顧問としてではなく、一参加者として

真摯に取り組まれた若き先生の姿も

生徒たちへ無言の教えになった事と思います。

 

五月晴れの天候にも恵まれ、

仏天のご加護のもと、

生徒さん達と一緒に

修行させて頂いた

ご縁を感謝しております

 

今回の参加費は必要経費を除き、

全額熊本地震に寄付させて頂きました。

(山日YBS本社を通し、本日お渡ししました)

 

九州で被災された中学生たちに

彼女たちの修行の功徳が廻りますように。