久々に上京できたので、
9月1日、関東大震災92回忌慰霊行脚に
参加させて頂きました。
両国近くの慰霊堂には多くの弔問者が訪れ
お線香の煙が絶えぬ中、手を合わせておられました。
午後からは国会前に移動し、
夕方まで太鼓を叩いてご祈念
させて頂きました。
上記の写真は、南インド在住の御上人様です。
今回、祖国の状況に危機感を抱き、
急遽帰国して連日ご祈念されておられます。
インドにて最近、大手術を受けたばかりの病身を
省みず、こうして平和の為にご祈念される姿には
本当に頭が下がります。
一昨年、南インドのお寺で大変お世話になったので
今回も同行させていただきました。
その隣の路上では、大学生数名の有志が
無期限のハンストを続けておりました。
水分だけ摂取しての断食で、
今日で6日目ですと、痩せ細った姿で
穏やかに応えてくれました。
皆がそれぞれの形で、平和を願っています。
若者達の行動に共鳴して
中高年者の行進、
子供たちを徴兵から守るお母さん達の行進、
医師や看護士たちの行進、
弁護士たちの行進、
食と命を守る農業者の行進、
10万人集会の時には
「平和の党」を標榜する公明党に
異議あり!の学会員たちによる
路上署名活動も目にしました。
みんなが、それぞれの立場で
平和に向けて行動しています。
同時に数日前、500人ほどの
安保賛成!行進が都内はじめ
主要都市で行われました。
当然、賛成派の行進や主張活動もあって
しかるべきです。
そんな中、宗教者は何をしているのか?
他の市民活動にくらべ、圧倒的に人数も
行動も少ないのが実情です。
日蓮宗僧侶数名が「呪殺団」を結成し
経産省前で木剣加持祈祷を行ったニュースを
目にしましたが、全国修法師連合会に呼びかけ
千名くらいで国会を取り囲み加持祈祷するくらいの
気概を持ってほしいものです。
安保賛成の僧侶も数多くいるのですから
その方々は、仏教と国防について
大衆の面前で堂々と布教していただきたいのです。
他の批判や矛盾を追及されない本堂の安全地帯で、
僧侶や信徒の仲間内だけに、いくら熱弁をふるっても
広がりがないのです。
これは私個人の批判でも見解でもなく、
まっとうな民衆の切なる声です。
僧侶達の勉強会や会議にでも呼んでくれれば
いくらでも出向いてお話したいところですが
まずお呼びはかからないでしょう。(耳に痛い話ですから)
日蓮聖人様は、国を救わんがため
龍の口の処刑場に座られました。
黙って瞑想していれば、
こんな悲惨な状況にはならなかったのです。
この厳粛な事実を私も含め、
日蓮門下はどう受け止め行動するのか?
10年ほど前、一ヶ月ほどアメリカを行脚した際
同行だった若者が「外の平和と、内なる平和~♪」
と毎朝歌っていました。
両方必要だと思うのです。
己の心を修める平安と、社会の調和を守る平安。
平和は、認め合うことから生まれます。
批判でもなく、独善でもない。
昨日ご祈念が終わる頃、
雨雲が薄らぎ、背後から
夕日が輝いてきました。
この国がいつまでも
笑顔と光に輝いていられますことを
願うばかりです。
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