日本山の御上人様

東京より御上人様二名とご信者さんが

一泊二日で身延に来られました。

M上人様とは10年来のお付き合いをさせて

いただいており、あらゆる局面で

仏道の師として導き下さり

お世話になっております。

日頃のご恩返しに、行き届かぬご接待を

させていただきました。


M上人様は数年前、事故で片足を失われたのですが

障害に屈せず、杖をつきながら

ご修行に励まれて、経文通り

法華経を生き抜いておられるお坊さんです。

ご一緒に修行をされているY上人様も

植木職人から御出家され、真摯にお勤めを

される尊いお坊さんです。

そして、お二人に師事し

ご自身もお題目様のご修行に励まれる

御信者のSさんも有難い存在です。


いつものように、御廟所にて

一時間の唱題行をお勤めしました。

黄色い衣のお坊さんは、

日本では日本山のご出家くらいだから

御廟所でも人目を引きます。


それ以上に、かもし出す雰囲気があります。

俗っぽく言うと、ご修行のオーラが

出ているのでしょう。

それも「修行しているからエライんだ!」

みたいな勘違いの「臭さ」は微塵も無く、

徹底的に礼拝し、人を敬うという謙虚な姿勢。

法華経の不軽菩薩のお姿そのもの。


肩書きや理屈でなく、

道一筋ご修行に生きるその姿が、

すれ違う方々の

仏性を引き出すのだと思います。


いつも本音でモノを言ってくださる

M上人様、私も今回

大いに自省し、わが身の至らなさを

実感しました。

良薬口に苦し、年齢を重ねるほどに

わが身の至らなさを指摘くださる

師の存在は有難いと思います。