師は有り難し

お彼岸の中日、100本ほどの卒塔婆書きと

法要出仕のお手伝いで、房総半島にある

師匠寺へ行って参りました。

 

道と名のつくものは

師弟関係を重視しますが

仏道は、師によって決まると

言っても過言ではありません。

 

親子は一世、夫婦は二世、師弟は三世と

いわれるくらい、お師匠さんの良し悪しによって

弟子の道は大きく違ってまいります。

 

弟子入りして20年、

はじめの約4年ほどは

生活を共にさせて頂きましたが、

今振り返ると

この4年間が大きな基礎になっています。

人生にはある期間、

「逃げ場がない」という環境に身を置いて

学ぶ必要もあるのでは、と思います。

そこで精神が「熟成」されるからです。

 

齢40を過ぎて

社会的には決して若いといえない世代ですが

今でも小僧の時のように

師匠に諸注意を受けたり

アドバイスを示していただけることは

本当に有難いことだと感じています。

 

自由裁量で活動する身になると

どうしても偏りがちになりますので

第三者のアドバイスや、師匠という

立場の方からの導きが軌道修正してくれるのです。


不肖の弟子ではありますが

育てていただいたご恩を

世の中に還元という形で

精進してまいります。