前回の続きです。
最近、山田洋次監督の映画を
立て続けに見ました。
『男はつらいよ』
『家族』
『はるかなる山の呼び声』
全て昭和40~50年代に作られた映画です。
そこには人が額に汗して生きる姿と、
泥臭く面倒ながらも助け合って生きる、
人と人との関わり合いがありました。
不便な生活ながらも、活気があって
血湧き肉おどるような人間讃歌が
映し出されていました。
私は昭和47年生まれですが
この世代は、日本の古さと新しさの
両方を享受し、その価値を体験として
分かっている人間です。
映画で見た町並みや風景は、
子供の頃どこにでもあった
懐かしい光景であり、
周りにいた大人たちの
生活感あふれる人間味も
子供の成長に良い意味で
大きな影響を与えてくれました。
このブログで何度も書いていますが
今の日本、というか世の中が便利に
スマートになるにつれて
全てが「薄っぺらく」なってきています。
社会も人情も。
底力がないというか、深みがないというか。
これは宗派を問わず、宗教の現場も同様です。
人を救うのは人です。
無責任な非難・論評や、
きれいごとの条例・組織作りでもなく
顔と顔を会わせた「面倒くさい」触れ合い、
そこに一条の光を見出したいと
常々思っています。
タイトルにある「仏教を体感する」
とは、そういう願いです。
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