山梨の正月風景

昨日(11日)は、鏡開き。

正月のお手伝いや行事も一段落して

身延の道場へ車で向かう途上でした。


山梨県内各地では、紋付はかま姿の男性陣が

地域の家々を廻り

獅子舞を奉納している姿を目にしました。


私の記憶する限りでは、在所の高萩で獅子舞が

各家を廻る光景を見たことがありません。

ニュースや「サザエさん」の正月風景でしか

目にしたことがなかったので、

こうして地域の伝統行事を

今でもしっかり受け継いでいる姿に

ちょっと感動しました。


甲府市の街中で見た後、身延町の街中でも

家々の玄関を廻る獅子舞の姿。

そして、身延の久遠道場にも獅子舞が

巡って来たので、人生で初めて家の中で

獅子舞を奉納していただきました!

お囃子もついて、口上も述べてくれます。

最後にご祝儀とお酒を渡して、終了。

地域の青年団の方々が活動しているらしいですが

過疎化だなんだといっても

こうして数少ない若者達が地域の伝統を

受け継いでくれているのは、何とも

有難いことです。

お陰で今年は道場にも福が舞い込みそうです。


山梨県内では路傍に道祖神が多く祀られており

そこには、正月の結界が張られ、色とりどりの

色ヘイソクが祀られ、地域の方が御守りとして

持ち帰られている姿を見ました。


日本は明治時代の廃仏毀釈で、

仏教や伝統行事が迷信・時代錯誤の名の元

捨て去られてしまい、それが今でも

尾を引いていますが、今一度

日本人はその精神の根底である伝統行事の

重要さを再認識すべきではと切に感じます。


こうして、山梨県人が神仏を尊び

地域の神様・仏様を大切にお祀りしている

精神性は、必ず神仏に通じご守護を

頂いているのだろうなあ、と

納得した正月風景でした。