長野市善光寺近くにある
戸隠神社へ参りました。
神代の昔、高天原から飛来した
「天の岩戸」が戸隠山になり、
「岩戸開き神話」ゆかりの神々を
祀るこの地は、近年、パワースポットとしても
脚光を浴び、多くの参拝者が訪れています。
明治の廃仏毀釈によって
神社に変更するまでは
密教や修験道の聖地であり
比叡山・高野山とならぶ
日本三大修験の霊地と呼ばれたそうです。
かつての寺院は現在、神職が運営する
宿坊となり門前に点在しています。
ちなみに茨城県も廃仏毀釈が
激しく行われた地であり、
儒学が重んじられた影響で
多くの寺院が抹消され、仏教にまつわる風習や文化が
廃れてしまった土地柄です。
標高1200mにある
戸隠は、戸隠流忍術の発祥地でもあり
現在もその末裔が千葉県にて
忍術を継承しているそうです。
1200年以上前から連綿と
祈りと修行が続けられてきた
戸隠は、とても澄んだ霊気に
満ちた素晴らしい場所でした。
善光寺と同じく7年に一度の
大祭があり、明年27年が式年大祭だそうです。
かつてはお寺であり、納経塚も残る
戸隠神社の神前にて、お題目様とお経を唱え
日本神話の神々に法味を捧げて参りました。
信州里山の美しさと、教育県・長野が
培った教養と節度をもった人々が
守り続けてきたお陰で、こうして
古来の伝統に触れることができるのは
日本冥利に尽きます。
修験者が修行の食料として重宝した
名物の戸隠そばを堪能し帰路につきました。
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