ヒマラヤ巡礼記その3

テーラワーダ仏教のサンガセーナ長老
テーラワーダ仏教のサンガセーナ長老

満面の笑顔で法話をされるお坊様。

この方は、ヒマラヤの荒野を25年かけて開拓し

お寺や学校、病院や授産施設を作りあげ

多くの方々の尊敬と親しみを受けているお坊様です。

 

チベット仏教の宿坊にお世話になった後

この方が運営されるテーラワーダ仏教の宿坊にお世話になり

日曜法話会に参加いたしました。

 

三宝、五戒といった基本的なお話でしたが

大変わかりやすく、そして笑いもあり、

なにより型にはまらない自由な法話に

皆さん、魅了されていました。

 

仏様へ心からの帰依、輝く瞳、謙虚さと穏やかさ、

そして絶えぬ笑顔、どれもが本物でした。

 

法話後、このお寺で育ててもらい

一流の大学を卒業して

社会の第一線で活躍されている女性が

スピーチされました。

「このお寺は今でも経済的運営が大変です。

そのため、和尚さんはデリーに出向して

寝る間も惜しんで色々と活動されています。

過労で入院するまで、私たちのために

頑張ってくださっているのです。」

 

その話をお坊様は、ニコニコしながら

静かに聴いておられました。

そこには何の権威も、驕りも、自賛も

ありませんでした。

 

私が早朝、太鼓を叩いてお坊様の宿舎脇を

通り過ぎたことも覚えておられ、

お題目様の祈りも大変、喜んでくださいました。

インドで日本仏教といえば、

お題目様が一番有名であり

それは日本山のお上人様がたの

これまでの積み重ねのお陰であるのです。

 

今回、二人の素晴らしいお坊様にお会いしました。

お一人が、この和尚様であり

もう一人が、先のブログに書いた

ヒンズーの尼僧様です。

 

 

ヒンズーの尼僧様からは

来年、一緒に平和の祭典をガンジス川で開催しようと

お誘いを受けました。

真剣に検討してくださいとのことなので

実現に向けて計画を練りたいと思っています。