体験修行会のご報告

１泊２日の体験修行会が無事終わりました。

今回は、お一人での参加でしたが、一つ一つの

仏道修行を丁寧に真摯に勤められました。

 

体験修行会に申し込む方は、

ほぼ全員が初対面です。

ネットやクチコミで申し込まれるのですが

共通しているのは、皆さん何らかの

心の辛さやわだかまりを抱えて

道場に来るということ。

もっとも、順風満帆で

すべてがハッピー！という方は

お寺で修行しようとは

想像もしないでしょうが。

 

今回は、天候不順の予報でしたが

修行会が終わるまで悪天候にならず

終了した日の夕方から土砂降りになり

仏様のご加護に深く感謝した次第です。

そう、本当に必要なことは

すべてが順調にいくのです。

 

身延山に入るのは初めて

お題目を唱えるのも初めて

仏教のすべてが初体験という方でしたが

御廟所での１時間の唱題行、写経、

標高１１００ｍを奥の院のお寺まで

太鼓を打ち、お題目を唱えながら登山、

夜の瞑想、法話の拝聴と

盛り沢山の修行を身をもって

実践されました。

 

たったの２日間ですが

一休みのお茶会で

その方が辿ってこられた

これまでの人生を、それとはなしに

聞かせていただくひと時があります。

 

お話を聞きながら、その情景を想像し

どのような思いで生きてこられたんだろうと

心の中で手を合わせながら

静かな感動で胸が震えることもしばしばです。

 

なんと人生は過酷なものかと思いつつも、

その経験を通り越して

今日の幸せなご自分があるという事実に

だからこそ生きるとは

尊く美しいと感ぜざるを得ないのです。

 

数ある修行会の中から、久遠道場を選び

ご自身の魂を磨こうと励む

その姿勢を見るにつけ、

仏様の智慧と慈悲を実践し

心から幸せになっていただきたいと

願うばかりです。

 

修行会参加の方々との

ご縁を本当に有難く感じ

人生を教えてくださる皆様に

深く感謝を表して

今後も開催を続けていく所存です。